新コロナ補正有りとはいえ、生涯5度目のソロ鑑賞。
広く大き目なSCREEN1の部屋の中に客がわたし一人の貸し切り状態。
春に異動があり新しい職場でやっと見つけた映画好きの同志。
ホラーが好きだと伝えたら、すすめられた「明るいホラー」を鑑賞。
このポスターは見覚えがあった。
普通の青春ドラマと思ってスルーしていたらホラーだったのか。
ある意味普通の青春ドラマであったかもしれない。
不幸で家族を亡くした主人公が、民俗学を学ぶ彼氏とその級友とともにスウェーデンの古い慣習の残る集落で祭りの取材を兼ねた旅行へ行くことになる。
閉鎖されたムラ社会の歴史あるしきたり。
そのギャップが、ショックであり恐怖。
スウェーデン版横溝正史であり、暗いホラーにも少なくないモチーフを白夜で明るい村祭りを舞台にしているあたりが異色。
確かにホラーではあるが、ドキュメンタリーと言い張られてもそれはそれでアリかもしれない。
だいたいの展開は伏線が出た瞬間に読めるんだけど、良いホラーって「読ませて裏切らない」もの。
ああなるぞ、こうくるぞ・・・きたー!って部分は押さえられている。
明るく爽やかなドキュメント映画のようなホラーながら、繰り返し見たいとは思わない怪作。
すごいシーン・描写も多いが、序盤トリップした主人公の見た夢という可能性もあるかもしれない。
そんな続編が出ても嫌だけど。