【日本語吹替版試写会】
文化相対主義を唱える人類学者も閉口してしまうやろという感じのホルガ村だった。笑顔さえ気持ち悪い。
このホルガ村の文化・伝統を我々は理解することが可能なのでだろうかと思いながら見ていたけれど、最後の火で焼かれる時にホルガ村の住民が泣き叫ぶ場面を見て、「いや、カルトか」というふうに切り捨てることにした。
他の文化や価値観を受け入れるのかorカルトや未成熟なものとして切り捨てるのかこの判断は非常に難しく、世界の諸問題に大きく関わっている。
崖から飛び降りるやつまでは「まあ、そういうのもどっかの地域ではやりそうやな」くらいに思っていたが、
・生贄の半分を他の地域から連れてきてどうにか自分たちは助かろうとする根性
・自ら生贄として名乗りを上げた村人二人が直前に飲まされた痛みや恐怖をを感じない薬が嘘だったとわかり(全てが嘘or幻想だったと同時にわかったかもしれない)、泣き叫ぶ点
の二つからもうこいつはただのカルトやなということにした。しゃーない。
youtubeでミッドサマーと調べるとかなり多くの考察動画が出ていた。しかも、どれもかなりの再生回数が取れていて納得がいった。というのもこの映画の「わけわからん世界を見せていろいろと観客に考えさせる(かといってほとんどの観客は「??」で上映時間を終える)スタイルは、あらゆるプラットフォームで感想や考察を語り合い、その感想や考察が観客を呼ぶこの時代にかなり合っている。考察家が喋りたくなっちゃう映画だと思う。
かくいう僕もその流れに乗る形で今回の試写会に応募したので、強く感じる。
てか、
神に血を献上するっていう儀式ってどの地域のどの文化or宗教が発祥なんでしょうかね?そしてなぜ血だったんでしょう?なんてことも思いました。