このレビューはネタバレを含みます
やっぱりフランス語ってきれいだなぁと感じる。上品というか、日本の京言葉みたい。
内容としては、復讐・嫉妬・自尊心・純粋さ。
フランスの文学ってたびたび自尊心が頭をもたげるのが面白いなぁと思う。
表面と内面の差。本音を隠す演技。それが相手だけではなく、自分の心さえ抑制し、いつも心開けず、今一歩踏み込めない…。
そんな、にっちもさっちもいかない気持ち、内なる刹那さ・儚さ・脆さに美徳を感じているのかもしれない。
プライドの果てに彼女が得たものとは……という感じだったな。