令嬢ジョンキエール －愛と復讐の果てに－のmovieloversjのレビュー・感想・評価

好色な侯爵に弄ばれた生真面目な未亡人が、正義の名目で若く貧しい女性を使って復讐をする。

映画中、侯爵が語る愛の言葉は、白々しく薄っぺらいが、そんな言葉に翻弄され、弄ばれる女性も狭い世界で生きていることを伺わせる。これが恋愛を楽しむ貴族なのか…。

経済的な理由で体を売らざるを得なかった少女の純粋さと誠実さ、正義を盾に少女を使って卑劣な復讐をしようとする未亡人。人間の本当の気高さや価値は何かを問いかけているのかもしれない。

後味は悪くない映画。