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令嬢ジョンキエール -愛と復讐の果てに-のどのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

侯爵未亡人による復讐劇だと聞いて『危険な関係』のような物語を思い浮かべながら観ていたのだが、想定外の結末に思わず頭を抱えてしまった。
現代人的にはやはりありきたりでも好色な侯爵には最後まで痛い目に遭ってほしかったが、ウイットと皮肉に富んだ見事な幕引きだった。
結局、始めは貞節を固く守っていた侯爵未亡人が最後まで貞節と誠実を貫き通せなかったこと、侯爵のことを本気で愛してしまった時点で彼女の敗北は決まっていたのかもしれない。
だが、侯爵未亡人の自業自得ではあるものの、では好色な侯爵をあのまま野放しにしておいてもよかったのかと個人的に腑に落ちなかったが、中盤で未亡人の友人が「生まれつき不誠実な人に怒っても仕方ない」という台詞が真理だったのではないかと感じた。
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