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女性の名前のnのレビュー・感想・評価

女性の名前(2018年製作の映画)
4.0
元はクリスティアーナ・マイナルディによる脚本で、この映画の成功の80%は彼女のおかげ、自分一人ではこのテーマには取り組めなかった…と監督。女性同士の連帯より分断の方が印象に残ってしまうのが苦しいけど、「反権力」「反不正」の切り口に不易のジョルダーナ節を感じて頼もしかった。
正直、どうしてこの題材をジョルダーナ監督が?と観る前は少し怪訝に思っていたのだけど、たった一人で沈黙に抗い声を上げて闘う主人公ニーナがペッピーノ・インパスタートに重なって見えたので大いに納得した。

クリスティアーナ・カポトンディが主役という時点でもう嬉しいのだけど、天使のように心優しく美しい令嬢…みたいな役のイメージが強い彼女の新たな魅力が見られてその点も大変良かった。折れない、媚びない、笑わないニーナの人柄を表すような、身軽で隙のない通勤スタイルのかっこよさよ。恋人役のステファノ・スカンダレッティはどこかで見たと思ったら『まなざしの長さをはかって』のあいつか!

ところで、ジョルダーナ監督の映画にスマホが登場するのが何かとても新鮮に感じられた。
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