けんたろう

モラトリアムのけんたろうのレビュー・感想・評価

モラトリアム(2016年製作の映画)
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泡吹くピエロ。


台詞が口の動きに微妙に合っておらず、さらに喋り方や言葉は演技臭すぎて、嫌な違和感を抱いた。
そのうえモラトリアムとはいいつつも、ただのロクデナシひもニートに成り下がっている福岡野郎の存在が残念でならず、物語のピークも夜の公園のみで、それ以外は単調で退屈。心情の変化もまるで分かりづらい。
そのため、この93分と言う時間は、僕が二十余年という人生の中で犯してきた罪の清算タイムかと思うほど、キツいものだった。
自分探しのテーマが面白いだけに残念である。


…しかし、星はやっぱり綺麗だ。
名も知らぬ惑星の民へ、時を超えて自らの光を見せ、希望を与え、彼らを何世紀にも渡って魅了し続けるのだから。
それはまるで、作中に出てくる『モラトリアム』のように。