TAMU

君の誕生日のTAMUのレビュー・感想・評価

君の誕生日(2018年製作の映画)
3.8
セウォル号で息子を亡くした遺族の物語。
圧倒的チョン・ドヨンの迫力。
そしてソル・ギョング。言わば高倉健と吉永小百合というか、韓国映画界、鉄板役者の共演。

加えて、セウォル号の事故で息子を亡くした遺族を2人が演じるという、文部省特選的な道徳映画。

まあ楽しい話が始まるとは思ってなかったのだが、事故で家族を亡くした遺族の気持ちを追体験できるため、逃げ出したくなるほど辛い💦

更には、特に口も聞いてくれないほどに怒っているチョン・ドヨンが怖い。冷たい目をしたチョン・ドヨンはね、とても話しかけられない💦 喰らいつくソルさん立派w

そもそも、チョン・ドヨンの最初のシーンは夜中のアパートにノコノコ現れたソルさんが呼び鈴を押すところなのだが、恐らくどすっぴんでモニターを見てる。

この時点で、あー、今日は気合入った映画を見ることになるな、と感じるからね。
見るこちら側にも緊張感が。

チョン・ドヨンの演技は相変わらず息を呑むし、これからも見続けるのだが、どうにもこうにも役が不幸。
なぜチョン・ドヨンは常に不幸なのかw

たまには笑顔が絶えない、幸せそうなお母さん役を見たいw 顔が知的すぎるのかも〜。

重い上にくどい感じもあり疲れるのだが、最後には父親ソル・ギョングに力技で泣かされた。遺族の気持ちになれる、という意味では最高峰の映画ではないか。

救いは1人娘の笑顔が似合うイェソル。
そして、空港職員役で特別出演のキム・ミンジェ。一見冷たい職員役なのだが、登場するだけで面白いことになりそうでほっこりするw
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