このレビューはネタバレを含みます
ある日突然何の前触れもなく息子が帰らぬ人となる親の気持ちは、子供のいない私には本当の意味では理解することはできないのだろう。
当時の報道でも、自分の救命胴衣を友達に譲ったり、最後の瞬間まで人命救助に従事していた乗務員の話は出ていた。
船が沈むまでのあいだ、どんなに怖かっただろうと想像すると他人の私でさえも胸が痛む。遺族は何度となく同じ想像を繰り返し、その度に身を裂かれる様な思いをしたのだろう。
もう後半はずっと泣きっぱなしだった。とても重くツラい話だったけど観て良かった