子供を持ったことはないけれど
家族が遠い場所で残酷な死に方をした時、その心持ちが想像できないものであることは分かる。
覚悟をしたり、折り合いをつけたり。そういったタイミングの主導権はこちらにはなく。ある日ぶった斬られて野ざらしにされた日常。
母親の想いは死んだスホに向けられて、生きているイェソルには向けられない。やりきれない気持ちをイェソルに、夫に、ぶつけている。そんなことは母親にも分かっている、けどどうしようもない。
生前の彼と親しかった人が寄り合って、笑い話をすること。彼への感情を共有すること。そして束の間、笑顔になったスンナムを見て、こちらも少しだけ救われた気がした。
それでも登場人物の計り知れない想いの中で、自分がほんとうに理解できるものは多いと思わない。
p.s.鑑賞のあいまに調べても出てこなかったけど、改めて調べるとスンナムの妹役がウヨンウ弁護士のリュ弁護士で、やっぱり!って。印象的な役者さん。韓国の小林聡美さん的な、、(わかる?)