スギノイチ

メカニックのスギノイチのレビュー・感想・評価

メカニック(1972年製作の映画)
3.5
殺し屋映画に限らずハードボイルドの冒頭は寡黙であればあるほど良いが、その見本のような映画。
説明も台詞も無く、ルーチンワークのような殺人工程が映し出される。
ブロンソンのいかにも「職人」という風体もいつもながら渋く、かたやジャン=マイケル・ヴィンセントの「人生舐め腐ってる感」も素晴らしくムカつく。

マイケル・ウィナーは翌年にもバート・ランカスター×アラン・ドロンの山猫コンビで『スコルピオ』という殆ど同じ話を撮り直しているが、向こうはヨーロッパ調。
こちらの方がより乾いて無骨な感じ。
スギノイチ

スギノイチ