ShinMakita

メカニックのShinMakitaのネタバレレビュー・内容・結末

メカニック(1972年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます


☆mixi過去レビュー転載計画(ノンジャンル編)
…ここ10年で購入・視聴したDVD.Blu-rayのレビューです。



アーサー・ビショップは、安ホテルの一室から向かいのアパートの、ある部屋を監視している。部屋の主の日課/癖などを完璧に分析した後、彼はその部屋に侵入。仕掛けを施してまたホテルに戻った。そしてある夜・・・ビショップの放った銃弾で、向かいのアパートが大爆発を起こす。主は死亡。原因は、ガス事故と片付けられるはずだ。

ビショップは、組織の下で働く<メカニック>=始末屋であった。ターゲットを、自然死に見せかけて葬るプロだ。孤独な彼だが、ハリー・マッケンナという旧い友人がいる。亡き父の親友だったハリーは、何かにつけビショップの面倒を見てくれていた。そんなハリーが、いまトラブルに巻き込まれていた。同じく組織のメンバーとして活動していたハリーは、組織上層部と揉めてしまったらしい。そこでビショップに仲裁を頼んできたのだ。仲を取り持つと約束するビショップだったが、そんな彼に、組織から<始末命令書>が届く。ターゲットは、何とハリーであった。ビショップはプロとして私情を捨て、ハリーを罠にかけて心臓マヒを偽装して殺害する。

ハリーの葬儀の場で、ビショップはスティーブに声をかけられる。彼はハリーの一人息子で、ハンサムな若者だった。どうも、父が所属していた組織に興味津々の様子。ビショップもその一員ではと見抜き、その日から彼につきまとうようになる。根負けしたビショップは、スティーブに正体を明かし、<メカニック助手>として使う事に決める。スティーブに武術や武器の扱い、そして殺しのテクニックを伝授していくビショップ。やがて、麻薬ディーラーを消すという初仕事を迎えたスティーブは、辛くも成功するが、仕事のキツい一面を学習することになった。

後日、ビショップは組織のボスから直々の呼び出しを受ける。ボスの屋敷に向かった彼は、手痛い嫌味を喰らってしまう。無断でスティーブを弟子にしたことが、組織の逆鱗に触れたのだ。しかしボスは、ビショップの独断を許すこととし、代わりに急ぎの仕事を引き受けろと迫ってきた。やむなく引き受けたビショップ。標的はナポリにいるという。さっそく、ビショップはスティーブの家に出向き、新たな仕事が入った事を伝えようとするが、彼は留守であった。ビショップはふとした拍子にスティーブの机の引き出しを見てしまうが、そこにあったのは・・・スティーブに送られた<始末命令書>であった。その標的の名を見て、ビショップは驚愕する。それは彼、アーサー・ビショップだったのだ・・・



『メカニック』




幼少時代、TVの洋画劇場で何度か観たおなじみの作品なんですが、とにかくオチが最高。ムダのないアクションも大いに評価できます。こういう闇稼業ものって、最初の滑り出しが肝心なんですよね。この作品も、アパート爆破までの流れをセリフも解説もなしに、静かにじっくりと見せてくれて、野郎のハートを鷲掴みにしてしまいます。名作でした。リメイクも観たんですが、そっちはちょっとスジがゴチャゴチャしてるのと、不要なロマンスシーンも増量されているのが難でした。もちろん、ステイサム様は死なないし(苦笑)。出来は当然、こっちのオリジナルの方が上です。

唯一、どーしても文句を言いたい点は・・・


ブロンソンの爪!

やたら汚く伸びているんですよ!これはプロとしてどうかなあ、と。DVDだからこそ気付く事ができたアラ、でした。
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