OASIS

メカニックのOASISのレビュー・感想・評価

メカニック(1972年製作の映画)
3.4
クラシックとワインを愛する殺し屋が、長年親友であった男をターゲットとして始末する事になった。そして、その親友の息子を引き取り、自分の右腕として鍛え上げて行くという話。

ジェイソン・ステイサムでリメイクされた、チャールズ・ブロンソン主演のアクション映画。

手際の良い殺し方で「メカニック」と呼ばれる殺し屋アーサーだが、実は孤独な生活に嫌気がさしていて、そろそろ仲間が欲しいなと思っていると偶然親友を殺せと命令が下る。
難なく仕事を終えたはずが、父親を殺された息子の事が気に掛かり、彼の面倒を見る事になる。
何故そんな事になったかというと、自分自身も組織の殺し屋に父親を殺されていたという過去があったから。

話の流れは簡単だが、アーサーが主人公なのか又は息子が主人公なのかという点で軸がブレている気がした。
実践を積む描写が少なめなので、息子の殺し屋としての腕前が微妙なままエンディングまで行ってしまい、そんな彼に難なく殺されてしまうアーサーは何がしたかったんだろうと思ってしまった。
そして、アーサーを出し抜いたと大喜びしている息子に訪れる突然の大爆発からのあっけなさ過ぎるエンディングには唐突すぎてポカンとしてしまう。
ここらへんは良くも悪くも70年代のノリで、リメイク版ではかなりスタイリッシュになっているので今観るとしたらステイサム版をオススメしたい。
後半のバイクチェイスはかなりの迫力でしたが、船を大爆発させる辺りは既に「メカニック」の様な精密さは皆無でした。
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