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帰ってきたムッソリーニのKUBOのレビュー・感想・評価

帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)
3.0
9月3本目の試写会は『帰ってきたムッソリーニ』。

薄々そんなんじゃないかと思ってはいたが、これ、まんま『帰ってきたヒトラー』です。

ストーリーはもちろん、ギャグやドキュメンタリータッチの手法まで、まんま『帰ってきたヒトラー』。国民が、移民や政府への不満を口々に語り、独裁者の演説に笑いながらも歓喜する様も全て同じ。

これ、作る意味あるのか?とも思ったが、要するにドイツで大ヒットしたからイタリアで「ヒトラー」を「ムッソリーニ」に入れ替えてリメイクしたという、なんとも安直な一本。

ただ、正直、私はムッソリーニの人となりをヒトラーほど知らない。だから、この映画の中にヒトラーとは違うムッソリーニならではの何かがあったとしても、私にはわからない。ただ同じような独裁者としてしか認識できないので、2本の映画は全く同じものにしか見えない。

もしイタリアに詳しい方で本作のムッソリーニならではの何かがお分かりの方がいたら、コメント欄ででも教えていただけたらうれしいです。

というわけで『帰ってきたヒトラー』を見た方は、特にムッソリーニに関心のある方を除いて、本作を見る価値はない。イタリア人が国内向け映画として見ていればいいだけの作品だと思います。
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