映画評論家の青年が性転換して女性になる先日亡くなったラクエル・ウェルチ主演のカルトコメディ。
ハリウッドの男性優位社会・男らしさを批判しているとも捉えられる今作は70年代の作品とは思えない位に先進的&挑戦的でマイケル・サーンというイギリス人監督ならではの発想かも。しかしながら自分がイメージしたフェミニズム的要素もあまり無ければアメリカで未だに蔓延している男らしさ(=マッチョイズム)を批判・否定するわけでもなく社会的メッセージ性は希薄でコメディとしても笑える箇所はそんなに多くなく。しかしながら往年の名作のシーンが次々と挟まれたり男性だった時の自分も登場するカオスな展開はジェットコースター的でもありアメリカンフラッグの水着をはじめとするラクエルのビジュアルを観るだけでもそれなりに楽しめます。
売れる前のファラ・フォーセットや髭なしトム・セレック等々豪華なキャストにも注目。