アキラナウェイ

炎のメモリアルのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

炎のメモリアル(2004年製作の映画)
4.1
ホアキン・フェニックス目当てで鑑賞。

9.11 アメリカ同時多発テロ事件の際に活躍した多くの消防士達に敬意を表して制作されたとの事。

ボルチモア消防局の消防士ジャック(ホアキン・フェニックス)が、救助活動中に突如起きた爆発に巻き込まれ、自力での脱出が不可能になってしまう。救助を待つジャックの脳裏に、入隊してからの日々が走馬灯の様に蘇る。

2004年公開作なのに、風合いは90年代っぽくて好み。

それもその筈。火災シーンはCGやデジタルではない、本物の炎を使った撮影だそうで、めちゃめちゃリアル!!

ストーリー運びは、現在と過去とを行きつ戻りつしながらではあるが、回想シーンに尺をたっぷり設ける事で、感情移入も十分!最後は涙が頬を伝う。

ルーキーとして入隊し、消防隊の洗礼の如く、同僚から仕掛けられた悪戯に笑い転げ、信頼出来る隊長(ジョン・トラボルタ)に支えら、初めての救助活動で興奮したあの頃。結婚し、守るべき家族が増えていく中、同僚の死を体験し、消防士としての生き方に悩む日々。

パンツ一丁で入隊初日に出迎える隊長とか、ロッカーにガチョウとか!同僚達の悪戯が予想の斜め上で楽しい!

しかし、だからこそ突如忍び寄る死の影の闇が深い。

全ては、誰かの命を救う為。
家族が増えても、最後までブレないジャックの使命感が素晴らしい。

奇を衒(てら)った作りではなく、前述した様に、90年代風の寧ろオールドファッションな手触りが、胸を熱くする。

彼の死を悼むより
生き方を讃えたい。

いい言葉だ。

出動要請のベルが鳴れば、一目散に現場へ向かうfirefighters。僕の出動要請もあと数時間でけたたましく鳴るんだよぅ。年明けの初出勤が嫌過ぎるけど、彼らを見習って仕事に行こう。

いや、本当に嫌だけど!!


余談。

本作でもあったけど、映画あるある。

ビールにショットグラスでアルコール度数高めのお酒を沈めて一気飲みするの、いつかやってみたい。

ああ!それこそ正月休み中にやっときゃ良かった!!