優しくノスタルジックな作品。
アメリカで職を得て結婚したチーが、祖母が亡くなったため台湾の実家に帰郷し、様々な出来事を思い返しながら前に進もうとするお話。
アメリカで暮らしているとはいえ、チーはいたって普通の女性。
そんな普通の女性の幼少期からの出来事が描かれ、あまりにも普遍的な悩みや心の葛藤が丁寧に描かれているから、気持ちが痛いほど分かる。
あまりにも描写が上手いから、出来事は違えど、自分が昔要所要所で感じた感情を掘り起こされた気がした。
こんなに普通の人の、普通の葛藤を描いた作品って久しぶりに観た気がするけれど、子供の想像力が爆発した映像が楽しくて、全く飽きなかった。
忘れていた感覚を刺激される、良い作品だった。