うたまるさん

ミッション:8ミニッツのうたまるさんのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
3.9
「勝手にジェイク・ギレンホール祭り」

たまたま、立て続けに観た作品の主演がジェイク・ギレンホールだったものが多かったので、勝手にギレンホール祭りを開催することにしました。

第2弾「ミッション:8ミニッツ」(2011年)

米軍の空軍大尉だったスティーブンスが目覚めると列車の中っだった。
目の前に座る女性は親しげに話しかけてくるが全く見覚えがない。
混乱しながらトイレに駆け込み、鏡を見ると自分の顔も全く見知らぬ男の顔に変わっていたのだ。
自分の胸ポケットにはショーンという名の身分証が入っている。

混乱しながらトイレから出てきたスティーブンスを目の前にいた女性は必死に落ち着かせようとする。
その時、自分たちが乗っていた列車が突然大爆発するのだった。

スティーブンスが再び目覚めるとそこは暗いカプセルの中。
自分は安全ベルトに固定されたまま身動きが取れない。
そんな中、目の前のモニターから米軍の制服を着た女性が話しかけている。
全く状況が把握できないスティーブンスに制服姿の女性グッドウィンは、彼は今「包囲された城」という名のミッションに参加していることを教えられる。
そのミッションとは、シカゴ行きの列車の中のショーンという名の男として、爆発が起きるまでの8分間の中で爆破させた犯人を見つけ出すことや爆弾を探し出すといった任務である。
グッドウィンが手元のスイッチを操作することで、スティーブンスの意識をその列車の中へ転送できるというものであった。

再び、列車の中で目覚めたスティーブンス。
確かに言われてみれば全ての出来事は全く同じ状況が繰り返されているだけ。
明らかに潜入訓練と信じ込むスティーブンスは爆破事件解決のために動き出すのだった。

もちろん、ここから先が面白くなるのですが、この先はこれから見る人の楽しさを奪ってしまう恐れがあるので、ストーリーのあらすじはここまでにします。

とにかく、8分間しかない限られた時間の中で進むストーリーはとてもテンポがよく、終始ハラハラドキドキさせてもらえます。
そして、主人公のスティーブンス大尉を演じたギレンホールはもちろん、目の前の女性クリスティーナ(ミシェル・モナハン)や制服姿の米軍職員グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)も何度も何度も観ているうちに魅力がどんどん増してくる感じで観ていて小気味よさを感じる作品です。

映画自体の雰囲気は、私の大好きな映画監督クリストファー・ノーランの作品と思えてしまうほどSFスリラーとしての完成度も高く、そして事件の解決へ向かっていく展開も誰も傷つけない上手にまとまっていく感じは誰が見ても不快に感じない作品だと思います。
この作品なら子供たちと一緒に家族で鑑賞してもいいかも。

ファミリーで映画を楽しみたい方にもオススメの作品です。
うたまるさん

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