すがわらいじんぐ

ミッション:8ミニッツのすがわらいじんぐのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
3.9
マトリックスとは逆のテーマ性というか、仮想の幸せであっても本人の意志なら享受するべきって言うのはこの物語に跋扈する最悪の人的倫理観に対する良いカウンターになってる。例えるなら難病で苦しむ人に安楽死(もちろん本人の意志ありきで)を与えるべきかどうかみたいな話。実際安楽死の是非なんて簡単に答えは出ないけど、これをコールドスリープ状態でも職務を全うさせるために働かせられ続けられる兵士に置き換えたのは面白い。
SFとしてはそもそも論だけども、人間の記憶がまるでコンピュータのプログラムみたいに振る舞ってる時点で大分破綻してる気はした笑。