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ミッション:8ミニッツのYYamadaのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
4.2
【タイム・パラドックス佳作選】

◆パラドックス発生の方法
〈タイム・リープ〉
 →米軍の極秘ミッションにて、列車事故犠牲者の事故発生8分前の意識に入り込み、犯人を捜索。

〈見処〉
①秀逸な脚本、タイムループ作品の
 最高峰!!
・『ミッション: 8ミニッツ』(原題: 『Source Code』)は、ジェイク・ギレンホール主演による、2011年公開のSFテクノスリラー映画。
・舞台は現代のシカゴ。乗客全員が死亡する列車爆破事件が発生、犯人捜索に向けた政府の極秘ミッションに、アメリカ陸軍パイロットのスティーブンス大尉(J.ギレンホール)が選ばれる。
・そのミッションとは、「包囲された城」と呼ばれるプログラム装置を用いて、事故犠牲者の事件発生8分前の意識に入り込み、6時間後に予告される次の爆破テロが実行される前に犯人を見つけ出すというもの。
・必ず8分後には爆破が起こり、元の自分に戻るスティーブンスは、何度も「死」を体験するうちに次第に作戦への疑惑を抱きはじめる…。(eiga.comより抜粋)
・本作は、数あるタイムパラドックス系作品のなかでも「疑似タイムループ」を題材とした独創的なもの。公開時には「『恋はデジャ・ブ』と『オリエント急行の殺人』の中間」や、「『ミッション: 8ミニッツ』と『恋はデジャ・ブ』を比較することは、『ミッション: 8ミニッツ』における「心理戦」に対して失礼だ」と批評家から高い評価を受けた。(wikipedia調べ)

②ダンカン・ジョーンズ
・本作は「デビッド・ボウイの息子」、ダンカン・ジョーンズによる第二回監督作品。
・ジョーンズが28歳の時に監督、脚本を手掛けた処女作『月に囚われた男』(2009)の高い評価を受け、主演に内定していたジェイク・ジレンホールにより、本作の監督をダンカン・ジョーンズに持ちかけられ、就任に至っている。監督二作目とは思えないほど、テンポの良い演出と終盤に畳み掛ける緊張感が素晴らしい作品に仕上がっている。

③結び…本作の見処は?
「タイムパラドックス映画でオススメは?」と聞かれたときに真っ先に紹介したい作品である。

○: ミッションを繰り返す度に、ストーリーが広がっていく良い脚本。定期的に見返したい魅力に溢れ、無駄なシーンがない。
○: ジェイク・ギレンホール扮するスティーブンス大尉による「並行世界」と「現実世界」のギャップが明らかになるにつれ、ただならぬ悲壮感と緊張感が走る作品。
○: 「本当にそんなことが可能?」と思わせる結末ながら、エモーショナルな要素を加味し作品質を高めたのは、ダンカン・ジョーンズ監督の力量だろう。
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