Kumonohate

君死に給うことなかれのKumonohateのレビュー・感想・評価

君死に給うことなかれ(1954年製作の映画)
3.8
1954年。司葉子のデビュー作。赤紙と原爆によって引き裂かれた男女(池辺良・司葉子)のメロドラマ。男女関係の描かれ方が封建的である(制作年代を考えればさもありなんではあるが)ことには違和感を感じるが、見ていてもどかしくなるような恋が進展してゆくさま(「愛の不時着」にも共通するところがあったりして)や、それが悲劇に転じてゆく展開の構成は巧みである。クライマックスの緊迫感も良い。菅井きんの意地悪さ、司葉子の可愛らしさも良い。
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