きょう

命みじかし、恋せよ乙女のきょうのレビュー・感想・評価

命みじかし、恋せよ乙女(2019年製作の映画)
3.2
酒に溺れて仕事も妻子も失ったカールは、ドイツのミュンヘンで一人暮らしをしていた。孤独に苛まれ“モノノケ”を目にするようになった彼を、日本人のユウが訪ねてくる。彼女は10年前に東京に来ていたカールの父ルディと親しくしており、他界したルディの墓とかつてルディが住んでいた家を見に来たと話す。


カールのもとに日本人女性のユウが訪ねてきます。ユウは少年ぽかったり、時には妖艶な雰囲気を漂わせ、凄く不思議な感じ✨
彼のそばにユウが現れたのは、きっと、彼が自分自身の現状がドン底であったり、彼の幼い頃の家族関係だったり、そして、周囲が求める自分像と本来の自分のギャップだったり、生きていることに苦しくなっていて、心の癒しを求めていたから?と思いました。
ユウと過ごす時間でだんだんと自分の気持ちが前向きになるカールでしたが、そんな時、突然、ユウがカールのもとから姿を消してしまいます。
諦めきれないカールはユウを探しに日本🇯🇵へ行きます。そこでカールが出会ったのは樹木希林さん演じる旅館の女将。
実は女将はユウとは深い関係がある人で、カールはここでユウの真実を知るのです。
とても、悲しい真実😭
いや、これは嘘だと思いたいカール。
彼女が以前入った海で彼女の姿を見かけますが、やはり真実は真実で…
カールは女将からの「あなた生きているんだから幸せにならなきゃダメね」の言葉と、最後にユウと再会したことで、これで本格的にまた新たな人生を一歩踏み出せたのでは?と思いました🥹


樹木希林さんが登場する部分は終盤の方でそれも本当に少なく、ちょっと物足りないなと思ったのですが、心に様々な傷を負った主人公を癒す大きな存在でした✨希林さん演じる女将も心の奥底に深い悲しみがあるから、人の辛さがわかるんでしょうね。
やはり、希林さんの演技は偉大で温かい🥺
この作品は様々な意見が多く、理解に苦しむという意見もありましたが…確かに分かりづらいところあるかもしれません。
でも、私は自分なりの解釈で観ました。
それが、「主人公の失いかけた自分を取り戻す物語」という解釈です😌
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