原題『Dolor y gloria』 (2019)
監督・脚本: ペドロ・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: アントニオ・バンデラス、アシエル…
アルモドバル祭りの締めくくりは、監督の自伝的物語。大きな盛り上がりがないため、とてもリアルで良かった。
老境に差し掛かると、過去を振り返り自分の身体に不調が多くなり、心の整理がつかない問題を繰り返し…
劇場鑑賞(2020年下半期第1本目)。
ペドロ・アルモドバル監督作の何が好きか、と言えば鮮やかな原色で彩られた映像の美しさに多幸感を得られるところ。
アルモドバル監督作の良さを理解できるようになった…
これ、アルモドバルの私小説的映画。
冒頭のタイトルデザインが、円谷プロの「ウルトラQ」や「ウルトラマン」のタイトルデザインを彷彿とさせる。(マーブル模様なあの感じね。)
タイトルにもあるように、痛…
生きる意味を見失い無気力になっていた映画監督のサルバドールが身心の痛みと後悔に向き合って再生するまでの物語
身体の痛みを和らげるためにヘロインに手を出してしまうサルバドールは小さな村で過ごしていた…
アントニオ・バンデラスがいい意味で枯れた感じに歳をとっていて驚いた
時折昔の記憶を思い出して目尻に涙が滲んでいる彼の姿に心打たれるものがあった
過去の自分への克服、赦し、発見
この作品にはそんなもの…
この物語には3人の人物との再会がある。それは、同じ作品に携わった盟友、かつての恋人、そして過去の自分。
それぞれの思い出にまつわる心の“痛み”を抱えていたサルバドールは、再会によって相手と向き合う機…
©El Deseo.