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ザ・ワンのRのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ワン(2001年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2002年のアメリカの作品。

監督は「ファイナル・ディスティネーション」のジェームズ・ウォン。

あらすじ

世界は125のパラレルワールドが存在する「マルチバース」で多次元宇宙捜査局(MVA)がその調和を保っていた。そんな中、元MVAのユーロウ(ジェット・リー「ムーラン」)は全てのパラレルワールドの自分を抹消し、全能の存在「ザ・ワン」になろうと画策、次々と別の世界の自分を殺す度にパワーをつけ、誰も歯が立たない超人と化していた。そして、とうとうその魔の手は最後に残った保安官ゲイヴ(ジェット・リー1人2役)にまで迫っていく。

U-NEXTにて、2度目、再レビュー。

確か1回目観た時は午後ローかなんかだったらしいんだけど、Filmarksで評価つけた以外は全く覚えていない作品で、 U-NEXTの「125人」のジェット・リーが戦う!という売りに惹かれて観てました。

お話はあらすじの通り、基本SFベースの、なんと今やマーベル作品だけでなく、映画ジャンルの一大トレンドと言ってもいい「マルチバースもの」。

いやぁ、つーか中国人俳優主演の「マルチバースもの」といえば、昨年のアカデミーでも話題沸騰の「エブエブ」が挙げられるわけだが、あちらよりも20年以上も前にこんな作品が作られているなんて(しかも、あっちもカンフーマスター、ミシェル・ヨーだしね。)、あっちの監督たちが今作をどれほど参考にしたのか、してないのかわからないけど、今作の監督のジェームズ・ウォンある意味では先見の明があったのかも(実写ドラゴンボールの監督という黒歴史はあるが…笑)。

ただ、お話はというと、バカアクションの連続!!冒頭から「悪者でーす。」といかにもな悪役な顔をしたリーが刑務所からの護送中、別のバースからやってきたリー演じるユーロウという男に襲われるんだけど、当時「マトリックス」ブーム真っ只中ということもあり、銃弾を空中で止めたり、バレットタイムで敵を空中に浮かせたままパンチを叩き込んだりと何がとは言わないが香ばしいなぁ笑笑!

で、そっからなぜユーロウは別の世界の自分を狙うのか?という話になるんだけど、要は125あるマルチバースに生きる自分を殺すたびにそのエネルギーが別の世界の自分に分配され、やがて最後に生き残った1人が、全能の存在「ザ・ワン」になれるという、なんか厨二感がすごい笑!

たた、肝心のマルチバースはと言うともう既にユーロウによって124の世界の奴らは殺されちゃってるという驚き!

つか、じゃあ「125人のジェット・リー」とは!?宣伝詐欺が過ぎる。

まぁ、一応ユーロウを追うMVAの会話と共に写真でそれまでに殺されちゃったジェット・リーが映し出されてて、そこには金髪リー、長髪リー、短髪リー、ヤンチャリーなどまさにリー百面相な色々なリーがチラ見せしていて、それはそれで面白い!

つか、キャラごとに律儀に顔つきを変えてるリーが偉い笑笑。

まぁ、あとはマトリックスアクション以外でも顎でパンチを止めたり、両手白バイ挟みなどとんでもアクションも結構あってまぁバカアクションではあるんだけど、微笑ましく観れる。

あと、見どころとしてはMVAの職員としてまだ若かりしジェイソン・ステイサム(「エクスペンダブルズ ニューブラッド」)も出ている点も見逃せない。まだひよこみたいな産毛が頭頂部に残っていたり、トレードマークの髭もなくて、なんか今のクールガイのイメージは皆無なんだけど、それでも同じコワモテで一度見たら忘れない凶悪な顔つきのデルロイ・リンドー(「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野」)とバディを組んでリーと戦ったり、助けたりしていて絵面が濃ゆい。

つーか「エクスペンダブルズ」よりも前にもリーってステイサムと色々とタッグを組んでるんだなー。

ラストは善リーvs悪リーの「ザ・ワン」の座をかけた戦いもリーそれぞれの戦い方に変化を加えつつ、そりゃカンフーマスター同士の戦いだからものすごい勢いの打撃なんかもあったりして迫力満点!!最後は文字通り火花を散らす見せ場もあったりなんかしたりして見応えもあった。

と、そんな感じで大味おバカアクションではあるんだけど、決して嫌いにはなれない作品、時間も87分と手早くまとめているので観やすさもある作品だと思います。
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