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82年生まれ、キム・ジヨンのkissenger800のレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
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原作未読のまま映画を見てしまったせいで、何を言えばいいのかよく分からん。というのが最初の感想ではありました(=原作と映画はちょっと異なる、って情報だけを先に知ってるせい)。
主人公の母が娘を思って号泣するシーンなんかは親としての自分を投影しやすいシーンなのでもちろんつられてワーワー泣いたわけですが(真顔)作品そのもののインパクトでいえばジェンダーギャップ指数102位の国である韓国の、こんなシーンはたとえフィクションであっても見たことないわ。というエンディング直前のカフェのシーン、あそこがハイライトだと思うんですよね。
あれ本当に韓国映画でいまだかつてなかったシーンだと思うんです。ジェンダーギャップ指数120位の日本の観客として言わせてもらえば。
もっとこう、「オトコ思想寄り」作品になっているのかと予想していて、そういう現実は変わらない前提の諦念だったり憤りを描いているのかと思っていたら、主体的に動くことで世の中は1mmずつでも違ってくる・かもしれない、という方向の描き方だったのは、意外でした。
……原作読まないと。
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