ねこまるキャット

82年生まれ、キム・ジヨンのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.6
『憂鬱』×『差別』
自分を押し殺して生きる女性のメンタルバランスが崩れていく様を描いた作品。

女性の扱い、性差別による息苦しさが繊細に描かれているので共感出来る人が多いかと思うが、見る事で浄化されるという訳でもないので、ちょっと辛い気持ちになるかも。

結婚して家庭を持った友人に気軽に連絡出来なくなるのはまさにこんな感じで、今幸せなのか、気持ちに余裕があるのか分からない相手に「元気してるー?」などの軽いLINEも出来なくなる。

皆色々な考えがあって色々な人生を送っているので、自分がどういう人生を歩みたいか考えてる人には、こういった半生を描いた作品はいいかもしれない。

「こういう構成の自分の半生を描いた作品とか客観的に見てみたい」
とか思ったりしたので、多分この映画が好きな人は、自己投影して見れているのかなと思いました。