原作とはまた違う角度で描かれていたけど、キムジヨンの芯であるメッセージは変わらず映し出されていたと思う。
シーンの多くに涙したり、手のひらに爪の痕が付くほどムカついたりしたけどそれは「女性」という当事者として自分自身もそういう不当な扱いを受けてきた記憶があるし、今後もこういう目に遭うかもしれないという怒りからだとも思う。特に、痴漢のシーンは精神的にキツすぎて、一回映画を停止しないと見れなかった。
私は幼い頃からお正月が好きで、親戚の集まりが大好きだったけど、母はとてつもなく嫌っていた。小さい時その理由が全然わからなかったけど、キムジヨンを見て改めて母の苦労に気づいたし、私も幼いながら「みえない差別」に加担してしまっていたかもしれないと自己嫌悪にも陥った。
キムジヨンの姉のセリフの「疲れるけど闘わなければいけないの」を大切にして生きていきたい