De

82年生まれ、キム・ジヨンのDeのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.7
原作を読んでから見た。
韓国では30年程前までは一家に男子を多く残すために胎児が女の子とわかった時点で中絶する、というのはめずらしくないことだったらしく、82年生まれのキムジヨンはそんな時代に生まれた女性(またこの年に生まれた女の子が一番多くつけられた名前でもある)という背景があるそう。
ジヨンの育児ノイローゼから始まるストーリーから、社会に蔓延るハラスメントや性犯罪、女であることが進学や就活の足枷になることまで、全部が男尊女卑という一枚の皮でつながっているのが見えてくる。

いつからか社会全体に染み付いてしまっている理想の女、男、母親、父親、家族のイメージに、みんな苦しめられているのでは。女性はもちろんのこと男性も。

日本からこういう作品が生まれて、社会が変わっていくのはどのくらい先になるんだろうか
De

De