登場人物の悪気ない会話の端々に、意識しない女性への生きづらさにつながる言葉があって、自分もそういうことに気付かず会話していたんじゃないかと思うとぞっとする。
特に旦那さんなんて、スタンスとしてはめちゃくちゃ寄り添ってるけど、それでもジヨンを追い詰めてしまう言葉があったりする。
男の子への優先順位の高さにびっくりする。韓国では今もなおそういう文化が残ってるだろうか、日本も言えたことではないけども。
自分の周りでも育児休業を取る男性増えてきている。当然働き盛りの同僚が一時的にでも抜けてしまうのは大変だけど、そういう経験をした人がどんどん増えて、寛容になれる人が増えていくといいと思う。
ジヨンと同じ思いをした、お母さんがとても印象に残った。味方になってくれる人や、自分の存在意義を認めてくれる人、家の中にある名もない仕事に対して「ありがとう」「助かったよ」を見逃さずに声をかけられることが必要なのかなと思った。生活していくと当たり前になってしまうことが多いのだけど。
これはこれですごく見る価値のある映画だけど、同じく韓国の男性目線で描くとどうなるのだろうか。