寝るのだいじ

82年生まれ、キム・ジヨンの寝るのだいじのネタバレレビュー・内容・結末

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

性的搾取、母親(キャリア形成不可)、かと思えば母親揶揄、仕事で昇格できない男尊女卑、といった女性に生まれたことを呪いたくなる性役割に押し潰されてしまう話。

そして旦那は理解あるが、旦那の母親は男尊女卑の塊。
ジヨンの母親は、自分が兄弟の学費を稼がんと働きに出ている辛さから、子供は性別関係なく好きなことをさせる理解者。父親は男尊女卑。

ジヨンは、母親としても、この前の仕事でもよくやっている。
別人格になる時は決まって、相手の辛さを労ったり庇ったりするときで、メンタルを崩すまでの抑圧も、心が優しすぎるせいもあったと感じた。

父親は娘の好物も知らないのに、弟はちゃんと欲しがっていた万根筆をジヨンの名前が彫られている物を贈っていて、育った家庭というよりも何を見ようと考えながら人と接したかで差が生まれるのだと思った。

ジヨンの旦那が、母親にけしかけられ子作りをしようとするシーンがあるが、一瞬で終わった。
旦那がジヨンの気持ちを理解した感じでもなかったし、単に端ったのか?
あれも気持ち悪かった、子供は欲しくて作るものなのに。

私の人生と重なるところも多々あり、あんなに理解のある家族と旦那がほしかったなと思った。
私みたいな女性は数多くいると思うが、どうやってメンタルを保って生きているのだろうか。