なんとも言えないやるせない気持ち。
“女”として生きることに対する絶望感や、これからの将来に対するとてつもない恐怖感。
味方はちゃんといる。
だけど、どこか“諦め”がある。
わたしはエンドロールの間ずっと、胸の奥に小さな穴が空いたような気持ちだった。
子供の頃からの様々な理不尽な出来事を色々と思い出した。
小学生の頃に下着泥棒にあったのをはじめに、これまでの人生で幾度も痴漢や、露出魔や、ストーカーに遭って怖い思いをしてきた事。
“女の子なんだから”という理由で諦めなければいけなかったこと。
ジヨンの母の事を思うと、涙が止まらなくなる。
デヒョンの同僚の発言だとか、ジヨンの父親の言動だとか…別に彼らも悪い人間では無いのだと思う。
ただ、本当に“わかっていない”。それだけ。
この作品が“多くの共感”を得てしまうことも悲しい事実だと思う。
変わって欲しい。ただひたすらにそう思う。
原作は未読だけど、この作品を映画にしてくれたことに対する感謝の感情がとてつもなく大きい。
老若男女、様々な人に観て欲しい。
この作品を観て、きちんと違和感を感じられる人であって欲しい。