盗聴、ビデオドラッグ、植物人間、幻覚を見て殺虫剤を巻く女、念写、電話から聞こえる謎の声………。
なんだこれピンク映画じゃなく電波ホラーだろ……。頭おかしなるで。
佐藤寿保×夢野史郎のタッグで怪作といえばロリータバイブ責めは猟奇×ピンク映画って感じだったけど、本作は完全に電波でかなり怪作のような作り。
それを象徴するように肉体に映るビデオドラッグが特にそれを強くする。
ただピンク映画らしくセックスシーンとかはあるけれどやっぱり電波としての物語分が濃すぎて…。
盗聴が軸でしかも電波を通じて悪夢を見ているというかなんというか……むしろ無意識を覗いているというか。90年代の怪電波の狂気というか…。