あお

淪落の人/みじめな人のあおのレビュー・感想・評価

淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)
4.0
半身不随の中年男性と、若い外国人家政婦との間に生まれた絆を描く。

彼女が車椅子の後ろに乗って、疾走するシーンが好きだった。

監督は、そんな場面を実際に街で見て、
それをきっかけに2人の物語を描きたいと思ったのだという。

2人のささやかな幸福感が、暖かな風のように伝わってくる。そんな素敵なシーンだ。

不幸な事故により体が不自由になり、
妻や息子ととも離れ離れになって、
夢を抱くこともなかった主人公。

そんな彼が、一生懸命に働き、前を向き続ける家政婦との出会いによって変わっていく。
彼女の夢を応援することが、彼自身の夢になっていく。

1人の人との出会いが、こんなにも人生を変えることがある。
力を与え、輝かせることがある。

人と出会い、心が通じ合う経験って、
他の何にも変え難いくらい幸せなこと。

あの2人、ずっと親交を続けていくよね。
きっと。

そんな未来に思いを馳せながら。

素敵な作品でした。
あお

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