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淪落の人/みじめな人のcsgのレビュー・感想・評価

淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)
5.0
私の好きな近未来SF「ガタカ」の現実版です。夢と現実を見せつけられた映画でした。心做しか主演のアンソニー・ウォン氏がジュード・ロウ氏に見えてきます。
意思が通じない二人が段々打ち解けて行き「遠くの親戚より近くの他人」な映画ですが、今の時代らしく遠くにいる家族ともSNSで繋がっています。色々な複雑なテーマが絡みながらも一つ一つの解決の仕方が素晴らしかったです。フィリピンからの家政婦のコミュニティの描写もとてもリアル。仕事と割り切れと言う先輩家政婦さんもそれだけの関係ではなかったのですね。
訳の字幕で気になったのは「海倫凱勒」は「ヘレンケラー」の方が観ている人に通じると思います。
四季を通じた香港の街並みが美しいですね。雪の様な綿は中国駐在時に「柳の綿」と聞いていたのですがどうなんでしょうかね。私自身は香港には上海から日帰りで行っただけ。映画に出てきた「尖沙咀」にタクシーで移動する時、同行した中国人通訳の普通語が通じず、私の「チムサーチョイ」の方が通じて車内三人で大笑いしたのを思い出しました。また行きたいなー。
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