aka黄屑

フェアウェルのaka黄屑のレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
4.0
A24(配給)『フェアウェル』(19年)観了。メタスコア89(!)の長編2作目83年生れのルル・ワン監督覚醒作。
MCU女優にまでなってしまったオークワフィナはいつもと一転、暗い表情で抑えた演技ばかりなのが逆にヨくてゴールデン・グローブ賞で主演女優賞受賞。現時点代表作なのは間違いない。
父親役のツィ・マーは『ラッシュアワー』と『ラッシュアワー3』に出てたヒト。日本人花嫁役の水原碧衣は京大卒でメンサ会員とのこと(汗)
コメディとして分類されてるけど笑えない。でもファンタジー性がイイ!!
「人は何を成し遂げたかではなく、どう生きたかが大事」とゆー祖母の台詞は心に残った。
東洋と西洋では"嘘"の解釈が真逆なのを、「嘘が正しいかったか間違いだったかは大した問題ではありません。私にとってこれは意見の違う相手を受け入れることと理解することを描いた物語」と言い切った監督は、6歳の時に中国を離れ米国に移住。長春に住む重病の祖母の見舞いに行ったとゆー彼女の実体験が基になってる物語。祖母の妹でオークワフィナの大叔母の役は何と監督の実の大叔母ルー・ホンが演ぢてる。
今後売れっ子になりそうな撮影のアンナ・フランケーザ・ソラノは84年バルセロナ生れ。
舞台設定的にアン・リー93年の傑作『ウェディング・バンケット』(LGBT映画の先駆けでもあった)はどうしても想起してしまった(懐)
監督は何と『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスのパートナー(!)とのことで、二人揃って新世代の旗手なんだナ。
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