おみ

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのおみのレビュー・感想・評価

4.4
「この街を嫌いにならないで」


私はよく思う。物を考えるとき、見るときに、縦に区切ってるか、横に区切ってるかで感じ方が変わってくるってことを。
そんな映画でした。
主人公の親友は、受容範囲広い穏やかな人物だった。彼が言うように、人には側面がある。
人間は自分といるときの相手しか感じられない。
そして、どんなルーツがあろうと、なかろうと、自分自身だけが自分に誇りをもてるはず。
オープニングから10分ほどの気持ちが高揚していく音楽ののせ方も、ある人が急に歌う歌も、、、大胆だけど計算されている。これはサントラ案件ですな。
しばらく色々考えながら観てしまった。なんか新しい。

ジミーとモントの友情。言葉で、態度でちゃんと表しているの素敵。だからこそ最後の〇〇に涙!!
コフィーの一件からの一連の流れが静かにじわじわくる、切ない。静かにドラマチック。
あぁ、なんて多面的な作品なんだろう。
これは生きている間に、何度も見返す作品だろうな。
おみ

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