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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのmiimのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版も観ていたけど、こちらも気になって鑑賞。ドラマ版の千葉雄大と大杉漣の親子も良かったけど、映画版のキャスティングもなかなか良かった。

全体的にはゆったりと観ることのできるほっこりする作品。途中お父さんの病気が悪化していく展開はあるものの、そこまで暗い展開にはならない。
最初は主人公が父との関係を再構築するための「光のお父さん計画」だったけど、結果的には居場所が無く感じていたお父さんを救っていたのが素敵だなと思った。直接的に話してもお互い素直になれない事もマイディーとインディーとしてだったから心を開けたんだろうな。

ただ、全編通して思ったのは、ゲームの画面を介した時の息子の父親に対する目線が少し気持ち悪いという事……「父を想う息子」を表現してるんだと思うけど、何というか甘い雰囲気を感じてしまって、すごく違和感があった。息子の年齢やそれまでの親子関係から考えても、もっとドライな方が自然だったのでは。病気がわかってからの緩急も付けられたんじゃないかとも思ったり…
でも全体としては坂口健太郎の演技はナチュラルな雰囲気で結構好きだった。

鑑賞後に知った事だけど、この作品の元になったブログを書いたマイディーさんはこの映画が公開された翌年にがんで亡くなったそう。まだ若かっただろうに。映画では父親の方が病気になってしまうのに現実では息子の方だったなんて皮肉だし切ない。
ブログは今も公開されているようなので、読んでみようと思う。
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