広告代理店に勤めるアキオはゲーマーでファイナルファンタジーXIVに夢中。しかし、仕事人間だった父・暁とは殆ど会話らしい会話もなく、すれ違ったままだった。ある日突然、父が仕事を辞めて家に戻って来る。なんとかして会話のきっかけを作りたいと考えたアキオは、父に退職祝いとしてPS4とソフトをプレゼントするが…な話。
原作となるブログは遠い昔に読んでいたのでどういう展開をするのだろうかと気になっていたものの、ゲームの中だけでなくリアルな話もしっかりと時間を割いていて、良いバランスの映画だった。
吉田鋼太郎の不器用なお父さんがいい。ネトゲ内でのぶっとんだキャラと現実とのギャップに萌えるし、良い演技をしている。
どういう落とし所に持っていくのかと思っていたら、ちゃんと綺麗にまとめた脚本の腕は流石。ネトゲの嫌な部分やオタクの隠キャな部分はひたすらに隠されながらも、親子で共通の趣味を楽しむっていいなと思わせる、素敵な映画だった。
