うどん

嵐の中でのうどんのレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
3.9
気になる監督の一人オリオル・パウロ作品ということで鑑賞!

おおぉん…この込み上げる感情は………

「過去を変えたら今が変わった」という設定の作品は多いので、やや不安ではあったけど、さすがパウロ監督というべきか、鑑賞後の何ともいえない感情がたまらん作品だった。

主人公が救った過去の少年のその後、変わり果てた「今」が描かれ、この流れに少し長さを感じたものの、漂う緊迫感に目が離せなかった。そして、途中から感じた「もしかして…」が的中したものの、思いがけない切なさにギュウゥッとなった。
今まで見た「ロスト・ボディ」「神が描くは曲線で」にあったような「ナンテコッタ!」という激動は、今作では感じられなかった。もちろん伏線回収は安定にお見事だが、むしろ、ジワジワと進む物語の中で、主人公とある人物の心情の揺らぎ・決心をどっぷり味える、今までとは一味違う楽しみがあった。

なかなか好き!タイムパラドックス系作品で、お気に入りが増えました。この監督の作品、まだまだ見たい!
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