スタイリッシュに無慈悲に、悪人をひたすらに処刑していく。「法が裁かない悪を成敗する」というヒーローは、この頃から支持され続けてきたんだなと思う。裁判所での彼らの口上、そしてエンドロールの一般市民の賛否は今にもリアルに響いてくる。
うっすらとした記憶でしか覚えてなかった映画だったけれど、アクションがとにかくカッコいい映画という印象だったのが、意外と兄弟はもたつくし友情に足を取られるし、ストイックさよりも青臭さのほうを強く感じた。その一方で、ウィレム・デフォーの完璧に異常な捜査官ぶりの異質さは際立っていて、兄弟よりもよほどタガが外れつつも理性的な人間ぶっているアクの強さが、途轍もなく素晴らしかった。
ただ猫のことは記憶になくてぎょっとした…一番の非業。