ランナー

もみの家のランナーのレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
4.1
こちらも隠れた佳作、秀作、良い作品!
舞台は、富山県にある、引きこもり支援の寮。はぐれ雲なる、実存する自立支援寮。

実際の寮は、なかなか年季の入った古い民家。主催者夫婦は、もっと個性的なキャラだと思います。

久しぶりに自然と涙が出てしまいました…
都会にはなく、富山の片田舎にしかないものとは何か?? 
果たして、そんなものがあるのか…

不登校の女子高校生が主人公。
嫌々やって来た寮で、少しずつ、生きる力を回復させていく。

その原動力は、人との触れ合い、自然との対峙、昔ながらの地域社会との関わり。
早寝早起き朝ごはん、自ら生活の糧を得る、つましくも温かい生活。

そして、人それぞれの生と死…
慕った老女がこの世を去り、寮母が新しい生命を産み、育てる。
そこに、恨みしかなかった、母親の姿を重ね見る…

もう感動しかない… 涙腺ゆるゆるです、はいっ!

親子で鑑賞しても良いかも。
引きこもり問題を扱っているので、なかなか重いのですが、明るく描き出しているので、良き佳き!