このレビューはネタバレを含みます
途中で寝落ちするレベルの退屈さを感じた。
逆行現象による巻き戻しアクションとか珍奇なアイディアをいろいろ盛り込んでいるものの、基本の物語の大筋が、世界の破滅を画策するロシア系の悪役と戦う、とか美女を救え! とか古式騒然たるスパイアクションなのに鼻白んでしまった。なんという芸のなさ。
未来人の設定の陳腐さにも苦笑。
映画『カサブランカ』の台詞の引用にもあざとさを感じる。
監督が終始、観客を置いてきぼりにして、自分の気に入りの玩具箱で遊んでいるだけ、という印象が湧き、ある種の退行的な遊びの映画だと思えた。
主演俳優も魅力なし。
エリザベス・デビッキやケネス・ブラナーも精彩ない。監督の演出のせいか。