おばけシューター

TENET テネットのおばけシューターのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.8
これは…やりすぎだ〜〜ノーラン

まず、意図的にわかりにくくしてる部分と普通に見せ方的にわかりづらいところ、そして独特のルールでカーチェイスや作戦のシークエンスは何をやってるか初見時は意味不明だった。
しかし数多ある解説を読んで、繰り返し鑑賞していくうちに、最早そこは重要でないと確信した!

やはりこれは主人公が自分たちで未来を切り開いていく成長と友情の物語で、最後のニールとの会話に全てが集約されると思う。あそこはめちゃくちゃいい

わかりづらいシーンの解説は考察サイトなんかも多く繰り返し観ることでなんとなく見えてくるが、、ぶっちゃけ細かいことまで理解するほどの価値があるかは微妙…と思う(笑)理解するほど「ん?」ってなる部分が多い。
なので、勢いで、凄いことが起こってる!って思いながら観るのが、まぁ正解な気がする…。


以下ネタバレ含む感想、気になった点や考察等

・主人公の動機はなんかのか…拷問されて自殺までして「テストは合格だ」って言われて従うか?エリート工作員ってみんなそうなの!?
・タイトルシークエンスやばすぎ〜〜cool !‼︎
・ニールってずっと逆行してきた(おそらくあの船の中で)訳だけど、彼の動機もまた謎。結構可哀想な人生では?

・急に、船から飛び込んだ”他の女”の思い出話を語り出す190cmの女
・そんな女(190cm)に惚れて仲間まで巻き込むエリート工作員

・9つに分かれたアルゴリズムが揃う段階で作戦組むの何でだ?1個も揃ってない時からやった方がいいだろ!アベンジャーズエンドゲーム観てないのか?(セイターが若い頃に241以外はすんなり揃えてて、昔すぎて逆行できなかったという可能性はある)

・ニールの説明で陽電子は時間を逆行するといった。これは実際にある場の量子論や単一電子宇宙仮説をもとにした話でしょうが、そこから推測すれば回転ドアは物質を反物質に(反陽子や陽電子に)変える装置だろう。だから自分に触れると対消滅を起こす。船やコンテナに満たされてた酸素は酸素の反物質というワケ。(もちろん場の理論ではそこまで言ってません)
流石に、逆行で温度まで逆になるのは、やり過ぎ!(笑)

・プリヤが紹介した金持ちのジジイの下り、マジでいらなかったな…

・ラストの作戦、逆行ニールはどこから入ったのか、そして鍵を開けるまでなぜ待機してたのか
・順行のボルコフが撃った弾丸がなんでニールに逆行的に作用したのか
・合図が無いのにセイターを撃ち殺す、セイター並みに人類とかどうでもいい女(190)
・未来人がアルゴリズムの場所を受け取り、やったーと頑張って掘り出したらボルコフのミイラだけ出てきた画を想像すると笑える(笑)


・最後のニールとの会話泣ける
主人公にとって切り開かなきゃならない未来は、ニールに取っては既に決まっている過去なわけです。あのあとニールはまた逆行し、ボルコフに射殺されに向かわなくてはなりません。そうしないとやはりまた危機に陥ってしまう。それが「現実」なんですね。


・ラストで主人公はプリヤを抹殺して任務完了?そんな馬鹿な。
ここは敢えて、あそこで主人公も自殺した説を唱えてみる。まだTENETを組織する前から自分の命を絶っておくことで、彼はアイブスやプリヤ、そしてニールを解放したという事!(組織されなくても、また別の未来ができる。と言う未来人の理論があった)

そこで彼は初めて、自分で未来を決めたんだ!

だめ?