わたし負けましたわ
TENET
2020年劇場観賞8作目。
字幕で。
この作品は、TENET!って感じの映画です。
ノーランといえばIMAX!IMAXと言えば?ということで大阪エキスポのIMAXで観ました。
ダンケルクといいコレといい、やっぱりノーラン作品はIMAXで観ないと!
しかも今回はIMAXですよ!と言うのを視覚的にわかりやすく冒頭の冒頭でやってくれる。
音楽か?と思っていたらそれはBGMではなくオーケストラの演奏。オーケストラの演奏が映る時上下の部分は真っ黒。
IMAXではない?と思っていたらカメラがグググと引いていってそれが会場の扉による黒だとわかる。
それが分かった瞬間視界がどんどん開けてIMAXになる!素晴らしい!素晴らしい導入!
と言ったところでいきなり銃撃戦が開始。ノーラン監督、画面だけでなく音響のミックスもわざわざ指示しているのか、銃声とか効果音がマジで冗談抜きで爆音です。はっきり言って耳が痛くなりそうになった。確かインターステラーの時も音による苦情がなかったっけ?
しかし、その痛みを忘れるほどある感情に襲われ観ながら涙が出てしまった。
なぜか。それはコロナという大災害。
映画館は休館し、開けたとしても制限がかかった。
大作は軒並み延期。
公開さえされず配信という道を選んだ作品もあった。
そんな中、ノーラン監督は頑なに配信を拒んだ。
映画は劇場で観てこそ。
特殊な空間で見たことのない景色に浸ることができる芸術。彼は映画のマジックを信じていた。
結果、感染対策が徹底された中でなんとか公開にこぎつけた今作。
久しぶりに味わえる劇場。
しかも大画面が大好きなノーラン監督の作品。
ありがとう。本当にありがとう。
感謝が止まらなかった。
アバンはそんな感情でいっぱいだった。
肝心の内容はというと…
今まで以上に感覚で楽しめ!という雰囲気がすごかった笑
時間の逆行という科学。
映画でいえば巻き戻しが実在する世界。
逆行の理屈は適度に科学的な交渉に基づいているが、考え出すと混乱するのでこれまた適度なところでキャラクターに考えるな、感じろ、的なことを言わせる笑
つまり、この映画は逆行というギミックを使って楽しむ映画です!というもの。深く考えてはいけない笑
しかしある程度考えて理解しておかないと後半に差し掛かった時にあれ?あれ?と楽しむ以上に疑問符が次から次へと湧いてきて、気がついたらストーリーが進んでしまう笑
つまりこんな感じ。
えーと今は逆行で、さっき順行で○○だったからこの後、順行の○○が来て、あーなるほど、いやでもこっちは逆行だから…
え?え?あーなるほど、いやでもそれはおかしくないか?
あ?あ、あーえーとそっか逆行だからアイツが…
あーえーとそうかそっか。そうそう。
でもあれ?これは順行…逆行であああ??えーと??
って感じ(どんな感じ?笑)
つまり、観客に説明しだすとキリがないから詳しく説明はしないままで進むんだけど、説明してもらわないとそれはそれでわけわかんなくなっていく、という笑
作品内の理屈でいうと、原因と結果が逆になる感じ。
脳内の思考が順行と逆行で分かれていく感じ。
書きながら自分も訳がわかんなくなっていく感じ笑
そう、それが、、、、
TENET(どーん!)
こういう時とても便利な言葉がある。
考えるな、感じろ(TENET!!どーん!)
なんかかっこよく分かった気になると何故か頭にドヤ顔のタイトルが出てくるんです。分かります?笑
そんなTENETと書いてちんぷんかんぷんと読む感じで話は終盤に。
TENETと書いてそんなこんなと読む感じで、最終的にはエモい感情に持っていかれる。
そうか、(なんだかよくわからんけどなんとなくわかるけど)それでTENETなのか。
今までの全ては結局TENETに繋がっていたんだ。
そうなんだ、、、
これが、、、、、、
TENET!!
(脳内にタイトルがどーん!TENET!)
みたいな感じ笑
いやマジでこんな感じなんですよ。
例えば俺、根拠のない自信だけはあるんですってやついるでしょ?そういうやつはそんな言葉を発した時、絶対頭の中で
テェネェットゥ!
(英語っぽい読み方で。そしてかくばった書体のTENETが頭の中に浮かんでいる。TENET!どーん!)
ってなってるんだよ。
これからイキってドヤ顔してる奴はTENET状態だと思うことにします。
だってかっこいいじゃん?TENET。
逆から読んでもTENET。
テェネェットゥ。
TENET
わたし負けましたわ