くまのすけ

TENET テネットのくまのすけのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.9
WOWOWにて、吹き替えで。

まず導入部分でかなり世界観に置いていかれて、「とっつきにく!」と思ったので、吹き替えなのをいいことにながら観してやりました‪(笑)
でも、タイトルの出方は良かった!

エントロピーがどうこうの説明部分、主人公すぐに受け入れすぎ…。
相棒役?のニールも物理学で修士号を取ったかなんかで主人公のお話を主人公より理解しがちなもんだから、観る側に優しい説明をしてくれる役どころがないのが、かなーり観る人をふるいにかけそうな感じがしました。

ただ!
素晴らしいのは、よく分からないのになんだか面白く、中盤以降はかなり引き込まれたところ。(ながら観やめました笑)
そして、若干仰々しい感じはしましたが、相変わらず音楽が素敵でした。

また、序盤のほうに出てきた人物など、こういうことなんじゃという推測はすぐにできるので、お話の流れ的には複雑じゃないと思います。
(見せ方が複雑なだけ)

まあ長いので、理解できるまでもう何回か観ようという気にはならないのが、ちと残念なところです。
そこが私の中での『インセプション』との違いですね。







◆◆◆◆◆以下、ネタバレあり◆◆◆◆◆

あのグルグル回るマシーンは、逆行と順行のスイッチの役割だけで、巻き戻しや早送りのように時間を早めることはできないわけですよね…。

ということは、例えば4年逆行してから順行の時間の流れに乗ったら、4年前の自分とそこから8年分歳をとった自分がいるわけですよね…?

そして、最後のあの女の人は、あの時点の時間から早送りできるわけではないので、このままではもとの時間を生きる自分と逆行してきた自分が同時に存在することになり、うまく息子と生きることができないんじゃないだろうか…と思いました。

過去を変えなければ、ある地点で自分は逆行するわけだから、そこからは一人になって自由に動けるだろうけど、過去を変えた時点で詰みなのでは…?
(そこらへんの説明ありましたっけ?)

まあ、その辺の考察をしても物語が面白くなるわけではなさそうなので、考えても無駄なんだろうなとは思いますが(笑)
少し疑問に思ったので書かせてもらいました!

ちなみに、関係ないけど「9つのアルゴリズムが〜」と言っている場面で、『いつわりびと空』(サンデーの漫画です)に出てきたお宝?の「ここのつ」を思い出しました。(どうでもいい)
くまのすけ

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