菫

TENET テネットの菫のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0
うわあ、何これ……!!!
文字通り手に汗握る展開、観終えた今、ただただ呆然としている。
過去と未来の反転。パラレルワールド。祖父のパラドックス。

カニュードという映画理論家は、大衆娯楽として見做されていた映画を、「時間芸術(音楽・詩・舞踊)」と「空間芸術(建築・彫刻・絵画)」を融合した「第七芸術」と定義したが、「TENET テネット」は、まさしく映画そのものの特性を最大限に生かした作品だった。
時間というものは本来、単線的/直線的に進み、それゆえに、この世界の秩序が保たれているわけだけど、本作品における時間は、複線的かつ逆行する。時間の錯乱。観客は無秩序/カオスのなかに放り込まれる。「TENET」を観なかった世界線にはもう戻れないのだ。


〈余談〉
エリザベス・デビッキ様が美しすぎて惚れ惚れした。あの美貌&身長190cm、しかも学校首席で卒業するとかハイスペックすぎる。。(テネットのオフショットで、ケネス・ブラナーがエリザベス・デビッキに日傘さしてあげてる写真があって、とてもほっこりしました笑)
菫