カナノシ

TENET テネットのカナノシのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.1
プルトニウムの回収ミッションを受けたCIAの工作員の男。しかし、男は捕えられ拷問を受ける。情報は漏らすまいと自ら劇薬カプセルを飲み、その意識は薄れていった…
死んだはずの男が目を覚ますと、一連のミッションはTENETと言う組織のスカウトテストだったと知らされる。
TENETが追うのは「時間を破壊するもの」で、それは人類の破滅を未然に防ぐ前代未聞のミッションだった。
男は「時間」に翻弄されながら、そして「時間」を武器に「先の見えた」戦いに身を投じるのであったーーーな話。

気になっていた映画ではあったが、ネタバレは避けていたものの難解だと聞いていたので鑑賞まで中々腰が重かった。
が、いざ視聴してみるとそんな難解というわけでもなくゲーム感覚な楽しい映画だった。
いや全般基本はシリアスだったけれど。
タイムトラベルタイムスリップタイムリープSFいっぱい観てるからと言うのが大きいか。
確かに見どころの一つでもある「逆行」については、ん?と思うところもあったけれどジョジョの6部最終盤で「これからどうなるのか分かれば覚悟が決まる」みたいなのに通ずるものがあるなと意外と腑に落ちた。
小さいクエストこなしていくうちに大きいクエストの全容が分かってきて、最後はそれすらも的な感じがすごいゲーム。ゲーム感覚だからあんまりダレなかった。

また友情の描写も良いね。何とも言えないこのループ系にありがちな友情とか絆みたいやつ。迸るわ。涙腺が。

なんか難しそうって避けてる人がもしいたら、意外とそんなことないよって教えてあげたい一本。映像表現も凝ってて、でも分かりやすくする工夫も凝らされてて良きでした。まるでカンロのグミッツェルのように!
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