Shin

TENET テネットのShinのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.6
話題作の公開延期も続くなか、予定どおり上映してくれたことに感謝。ついに観たよ!難解という噂も聞いていたが、むしろシーンごとの情報量が多く、展開のスピードも早い為、スロー再生で見ない限り、すべてを把握することが難しい🤯

まずオペラ劇場のテロ事件の怒涛の流れから圧倒させられ、敵か味方かの区別に迷ってしまう。

またハイウェイでのカーチェイスや、スタルスク21での戦闘シーンは、主人公や悪役が話のキーとなる時間の"順行"と"逆行"を使って入り乱れるし、もはや目が追いつかない😵

という具合で、最初から全てを理解しようと力まず、まずは圧巻の映像体験を楽しんだ方が良いかも。

『ULTIRA』で鑑賞したのだが、アカデミー賞の最優秀作曲賞にも輝いた経験を持つ、ルドウィグ・ゴランソンの音楽は躍動感があり、シーンを盛り上げる。

また時間のループを繋ぎ合わせるという、最も大変な作業と思われる編集のジェニハァー・レイム(ヘレディタリー/継承、マリッジストーリー)には感服してしまう。

クリストファー・ノーラン監督が好きじゃないということで、CGを使わず車や飛行機を暴走させるし😚

ストーリーにしても、ラストに向けての仲間のニール(ロバート・パティンソン)の究極の選択や、主人公の名もなき男の運命の決断の意味を理解することができれば、そのヒューマンドラマに感動することは間違いない。

普段、同じ作品を映画館で2回観ることはしないのだが、本作はそうした方が確実に楽しめるし観たくなる。ズルいなノーラン監督😆
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