事前情報を入れずに鑑賞。たぶんノーラン映画史上最も難解な映画。
これに比べれば「インセプション」や「メメント」は凄く分かりやすく作られていたんだと実感しました。
確かに時間を逆行させるシーンは迫力満点だし、話が進むにつれて点と点が線で繋がるような展開も良かったです。150分と長丁場ですが全く長さを感じさせない所も監督の手腕を感じさせます。
主役を務めるジョンデヴィッドワシントンの他、ロバートパティンソン、エリザベスデビッキ、ケネスブラナー、アーロンテイラージョンソン等脇役の演技も光ってます。
だけど率直な感想を言うと「つまり・・・コレ結局どういうこと？」
ノーラン監督と言えば今までにも難解な作品を世に送り出してきましたが、今作ではその難解さばかりが目立ってしまい、革新的なアイデアや映像表現の足枷になってしまっていると感じました。
専門用語は飛び交うし逆行装置の仕組みもイマイチ説明不足だし、中盤のカーチェイスのシーンあたりから置いてけぼりを食らった感じ。
出演者自身も内容をあまり理解できていないとインタビューに答えているので、一般の観客が初見で全てを理解するのは不可能でしょう。
あとこんなこと言うとノーランファンに怒られそうですが、この監督アクション撮るのに向いてないのでは？と思わせるシーンが数箇所ありました。
「インセプション」や「ダークナイトライジング」のもっさりアクションに比べればだいぶ洗練されていますが、それでも格闘シーンはごちゃごちゃしてて分かりづらいし、特に逆行兵が入り乱れる終盤なんかは何がなんだか分からなかった。
自分の理解力の乏しさを馬鹿にされたみたいで悔しい。IMAXあたりでもう一回見たい。
