【主義】
体の逆行はあるにしても言葉はご丁寧に逆行しないのはなぜなのか・・・
マスクをつけるときと付けないときの差はなんなのか・・・
ネタ晴らしありの中盤以降は加速度的に面白くなるのかと思いきや予想の範疇を超えず、なんだか不完全燃焼で終わった。
映画が好きな人の多くが絶賛するノーラン監督の新作「TENET」観た。
自分は昔の作品は好きなのが多いが、「インターステラー」「ダンケルク」と最近の作品にはハマれていない。
とはいえ、「ダンケルク」も大阪エキスポの当時の日本で一番大きなスクリーンで観たし、「TENET」もなんだかんだで初日にIMAXで観ている時点でそれなりのファンなのだろう。
でだ、「TENET」。
ものすごく絶賛されているが、そんなに面白かったか?と問われると普通の映画と大して変わらなくないかという印象。
というのも見どころはここだというシーンがぼやけていて場面ごとの印象がどうにも残りにくい。
例えば、一つには高速道路のシーンが上げられるのだろうけど、カーチェイスとしての迫力も中途半端だし、車の横転シーンもCGの制度が各段に上がっている昨今においては、(CG(VFX)じゃないにしても)目新しさを感じにくい。要は数ある映画の過激な描写に眼が肥えてきてしまっているのだ。
またスパイ映画の軸として見ても、内容は本当にB級スパイ映画で使い古された「ような」脚本でここにも斬新さが感じられなかった。
タイムリープ・タイムトラベルものはどうしても全てのつじつまを合わせるのは難しいのはわかっているし、基本的に目をつむれる方ではあるが、この映画は2回以上観てそこを分析しようと思える楽しさではなかった。
でもこの映画にはハマれた人はぜひ何度も観に行っていただいて、興行成績を上げてほしい(映画館がつぶれるので)
(そして自分は二日後にみた「喜劇・愛妻物語」の方が面白かった・・・)
2020.9.21 (初日・IMAX)